年上新入社員の麻美と泥酔状態で・・・
今の会社に入りたての頃の事なんだけどね。突入した事のない分野の職種で、何もかもが始めての世界。
それまでの経験なんて何も通用しないまま、仕事が始まったわけで。
そんな事を続けていると、体に無理が来ちゃいまして。
ストレス性の胃炎になっちゃって、アルコールも食事も制限がかかっちゃって。
とにかく、ずたぼろな仕事が始まったなぁって思ったわけですよ。
そうこうしている内に、
入院までする大騒ぎになり、会社にも一時期行けなかった。
それが回復してからも、酒は呑めず、食事制限も相変わらず。
しばらくして、定期健診で俺の体が回復したことを、医者からお墨付きをもらう。
それをウキウキしながら、会社の人たちに報告!
麻美ほどじゃないにしろ、みんな気にしてくれていたからなんですなぁ。
報告した後、みんなが祝福してくれたのには驚いた。
ひとしきり盛り上がった後、自分の机の上に書類の切れ端が置いてあるのに気付きました。二つ折りに折っただけの切れ端。開いてみると、こんな事が書いてありました。
『快気祝い、やろうよ^^』
まさかと思って麻美の方を見ると、ニコって微笑まれました。
鉄は熱いうちに打て!ってのが俺の心情。
普段は残業しまくりの俺ですが、麻美に無言の返信をするつもりで、
定時で上がってみました。勿論、麻美にわかるように。
麻美もそれに気付いて、俺が会社を出てから遅れること5分で出てきました。
居酒屋では、いつしか二人とも一軒目でべろんべろん。
お店を出てから気付いたんですが、麻美はとにかくべろんべろん。
俺は麻美を部屋に呼び込むことを決意。
ふらふらしながら、二人で俺のアパートに向かう。
部屋に辿り着き、麻美を自分のベッドに投げ込む俺。
辿り着く頃には麻美の酔いが最高潮で、とにかくへろへろ。
俺もへろへろだったんだけど、せめて麻美にはシャワーくらい浴びさせてやろうと思って、風呂場の用意をする。
『シャワーに入りなよ、用意したから。入ってる間、外にいるからさ』
って言いながら、やっとこ倒れないようにタバコだけ取って部屋の外に行こうとすると、
麻 美 に 服 の 裾 を 捕 ま れ ま し た 。
え?って思って振り向くと、にこーってしたまま、静かな声で麻美がこう言いました。
『一緒にお風呂、入る?』