フェチクックの完全犯罪-3

-100万人のご近所さん-
マキコ さん
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セフレもいいけど、
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目覚めるともうお昼近くでした。
彼女はまだ眠っていました。
(彼女を起こす前に俺は身だしなみを整えておこう)
起きると体の疲れと汚れを落とすために熱いシャワーを浴びました。
シャワーを浴び終わり部屋に戻りビデオカメラを持って風呂場に隠しました。
部屋に戻ると彼女はまだ軽い寝息をたてていました。
服を着て彼女のそばに座り、軽くトントンと肩を叩きました。
「んんんん・・・・」

彼女は眠そうに目を開けたと思ったらパッと目を見開き、
僕の顔を見つめ、周りを見回し、
「あれ?ここどこですか?」
と、彼女は自分が裸で寝ているのに気づき、
「えっ!えっ!誰ですか?何があったんですか?」
とパニック状態になりました。
「落ち着いて、落ち着いて。もしかして何にも覚えてないの?」
と僕が聞くと小さい声で、
「え?覚えていないって・・・え?もしかして・・・」
と何も思い出せず混乱している様子(あたりまえです)

「怪我どうなったか見せてごらん」と言うと
「え?あっ。はい」と素直に返事をする彼女。
「あぁ、もう怪我は大丈夫だね。擦り傷だったみたい。とにかく、シャワーを浴びて服を着たら?」
というと
「・・・はい・・」と素直に服を持って風呂場に入っていった。
30分くらいして(多分状況判断に時間が掛かったのでしょう)部屋に彼女が戻ってきました。
スカートの破れた部分を手で隠しながら戻ってきた彼女はさっきより沈んだ表情をしていました。
「どうしてスカート破れてるんですか?」
「え?知らないよ。会ったときから破れてたよ。とりあえずここに座りなよ」とテーブルの横に彼女を座らせました。

「全然覚えていないの?」と僕が聞くと、
「はい・・・一人で飲んでいて、お店を出た所までは覚えているんですが・・・何があったんですか?」
今にも泣きそうな声で彼女が僕に聞いてきました。
「そっか。全然覚えていないのか。昨日、俺が一人でオ○オン通りを歩いていたら膝から血を流して奈津美ちゃんがフラフラ歩ってたんだよ。」
「え?何で私の名前知ってるんですか?」
「自分で教えてくれたじゃない。それで俺が『大丈夫ですか?』って声を掛けたら、
奈津美ちゃんが『一緒に飲みませんか?』って言ってきたんだよ。覚えてない?」
「はい・・・全然覚えていません。」さらに泣きそうなっている彼女。

「誰か一緒にいるのかなと思って回りを見たら誰もいなくて、どうしようかと思ったんだよ。
でもずっと奈津美ちゃんが『飲みましょう』って言ってくるから仕方なく何処かに行こうかと思ったけど、
時間が時間だったから何処も開いていなくて、仕方なく『うちに来る?』って言ったら『はい!』って言って着いて来たんだよ。」
ここまで聞くと彼女は「はぁー・・・」と深いため息をついて「でどうなったんですか?」と聞いてきた。
「で、奈津美ちゃんの怪我の手当てをして、テーブルの上見ると分かると思うけど、二人で朝方まで飲んでいたんだよ。
あ、そうそう、『浮気をした栄二と別れるんだ』っていって彼氏に別れのメールを送ったのも、覚えてるわけないよね・・・」
「えぇぇぇー!うそぉぉー!」と言ってメールをチェックする彼女。凄く泣きそうな声で、
「本当だ・・・どうしよう・・・」

さらに追い討ちを掛ける僕、
「で、そのメールを送った後に彼氏から電話が掛かってきたんだけど、
俺に電話を渡して『俺が新しい彼氏だ』って彼氏に言ってって言ったんだよ。全然覚えていないの?」
「・・・はい・・・」
「その後、二人でイェーイって手を叩いたじゃない。
で、俺が冗談のつもりで俺と付き合うって聞いたら奈津美ちゃんが『うん○○さんの事、好き』って言って俺に抱きついてきたんだよ。」
彼女は段々落ち着いて来たらしく、
「・・・○○さんって言うんですね」
「あ、そうか覚えていないんだ。俺と携帯番号とアドレス交換したから登録されてるよ。」
携帯をチェックする彼女。
「あ、本当だ・・・私、全然覚えていないんです・・・」

「そうか・・・全然覚えていないんだね・・・俺、凄くさびしいよ。奈津美ちゃんのこと凄く好きになっちゃったよ。
だって昨日二人で・・・いや、なんでもない・・・」と悲しそうな演技をする僕。
「えっ!あっ!・・・・」
「うん。奈津美ちゃんから誘ってきたんだよ。本当に覚えていないんだね。」
「ごめんなさい・・・本当に何にも覚えていないんです・・・」と泣きそうな声であやまる彼女。
「あの最中に俺のこと好きって何度も言ったのも覚えていないんだね・・・・」
「ごめんなさい・・・」ひたすら謝る彼女。

「じゃあ、どうする?このままでもしょうがないよね。家に帰る?送って行くから。」
「はい・・・」
「じゃあ、行こうか。家は○○だよね。○○のどの辺り?」
「△△駅の近くです・・・本当にすみません・・・ところで・・・」聞きづらそうに
「中で出してないですよね。」と聞く彼女。
「あたりまえだよ。奈津美ちゃんのこと大切にしようと思ったんだもん。ほら。」と言ってゴミ箱からコンドームを摘んで見せる僕。
「よかったです。やさしいんですね。」
「じゃ、行こうか」明るい笑顔(の奥の悪魔の笑顔)でやさしく言う僕。
「はい」彼女は、もう開き直ってるみたいに見えました。

車に乗り込むと彼女は本当に申し訳なさそうに、
「本当にすみませんでした。」と心から申し訳なさそうに謝りました。
「もういいよ。気にしないでよ。」と悪魔の笑顔で答える僕。
しばらく無言の時間が過ぎ、僕は彼女に尋ねました。
「栄二君の事、どうするの?」
彼女はあきらめたように、
「もうしょうがないです。こんなことになったらもう付き合えないです。私も言い訳できないですし。」
「そうか。そうだよね。彼も奈津美ちゃんも取り返しのつかないことしちゃったね・・・」
と、他人事のように突き放す僕。
「よかったら俺と付き合おうか?」と冗談めいて言ってみました。
「・・・・」無言の彼女。
(失敗した・・・言わなければよかった・・)

しばらく無言のまま、△△駅の近くに着いた。
「スカート破れたままじゃ恥ずかしいでしょ、家の前まで送るよ。」
と僕が言うと、
「・・・そこを曲がってください・・・」と彼女は家の方に案内を始めた。
家のちょっと手前で車を止めると、
「本当に済みませんでした」と言うと急いで家の中に入っていきました。
なんだかあっさり終わっちゃったなーと思い家に帰ってきて遅いお昼を食べ、
ベッドで横になっていると疲れが出たのかすぐに寝てしまいました。

起きるともう夜の8時を過ぎていました。携帯をチェックすると彼女からのメールが来ていました。
『電話してもいいですか?』
慌てて彼女に返事を書きました。
『うん。大丈夫だよ。』
メールを送ると、多分メールを待っていたのでしょう、彼女からすぐに電話が掛かってきました。
「もしもし?」電話に出る僕。
「・・・・あのー・・・今日はどうも済みませんでした。覚えていないとはいえ、本当にごめんなさい。」
「いや、いいんだよ。それよりどう?大丈夫?落ち着いた?」優しそうに聞く僕。
「はい。何とか・・・。あのー今から会えますか?」と彼女。
心の中でガッツポーズをして答える僕。
「今から?今からはちょっと無理かな・・・どうしたの?」とぼける僕。
「もう一度会って話がしたいんです。」と彼女。

「そうか。そのほうがいいかもしれないね。でも今日は無理なんだ。今度の金曜日じゃだめかな。」
「金曜日ですか?大丈夫です。」
「じゃあ、仕事が終わったら△△駅まで迎えに行くよ。仕事が終わったらメールするね。」あっさりと言う僕。
「はい。わかりました。」
「じゃ、そういうわけでいいかな。」突き放すと付いてくるの法則であっさり電話を終わらせようとする僕。
「ちょっと待ってください。○○さん、彼女いないですよね。」大きいガッツポーズ!!
「うん。いないよ。どうして。」
「なんでもないです。じゃ、金曜日にお願いします。」
「うん。」
そう言って電話を切りました。

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